Airペイの手数料と入金サイクル|月の決済約200万円の飲食店の実際の明細で計算
Airペイの決済手数料は「3.24%」とよく紹介されますが、実際に明細を見ると、お店の平均はもっと低くなることがあります。この記事では、Airペイを使っている小さな飲食店の1か月分の明細(店が特定できないよう金額を丸めています)と、2026年10月3日に公式サイトで確かめた手数料・入金の仕組みを並べて、実際にいくらかかっているのかを計算します。
- Airペイの決済手数料と入金サイクル(公式の条件)
- 実際の飲食店の1か月:決済約197万円で、手数料は約5.5万円(平均2.79%)
- 平均が3.24%より低くなる理由(決済手数料ディスカウントプログラム)
- PayPayと直接契約した場合との差の目安

Airペイの手数料と入金の仕組み
Airペイは、iPadまたはiPhoneとカードリーダーで、カード・電子マネー・QRコード決済を受け付けられるサービスです。初期費用・月額費用・振込手数料はかからず、かかるのは決済ごとの手数料だけです(Airペイ公式, 2026)。
| 決済の種類 | 決済手数料 |
|---|---|
| クレジットカード(Visa・Mastercard・JCB・American Express・Diners Club・Discover) | 3.24%(条件を満たすと2.48%) |
| iD・QUICPay・銀聯 | 3.24% |
| 交通系電子マネー・楽天Edy | 2.95%(税込3.24%) |
| QRコード決済(PayPay・d払い・au PAY・楽天ペイなど) | 2.95%(税込3.24%) |
| COIN+ | 0.99%(税込1.08%) |
入金(振込)は、みずほ銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行の口座なら月6回、それ以外の金融機関なら月3回です。振込手数料はどの銀行でも0円ですが、ゆうちょ銀行は振込口座に指定できないです(Airペイ公式, 2026)。
実際の飲食店の1か月の明細
ここからは、Airペイを使っている小さな飲食店の、ある1か月(利用日でひと月分)の明細です。現金での売上は含まない、Airペイで受けた決済だけの数字です。
| 項目 | 金額・件数 |
|---|---|
| 決済の件数 | 372件 |
| 決済の合計 | 1,971,201円 |
| 1件あたりの平均 | 約5,300円(真ん中の値は約2,760円) |
| 決済手数料 | 55,036円(平均2.79%) |
| 振込手数料 | 0円 |
| 振込額 | 1,916,165円(月3回に分けて入金) |
決済の種類の内訳(金額の割合)は、クレジットカード59.1%、PayPay31.0%、楽天ペイ3.5%、d払い2.2%、QUICPay2.1%、au PAY1.0%、iD0.6%、交通系電子マネー0.4%でした。カード以外の4割ほどはQRコード決済で、そのほとんどがPayPayです。
平均が3.24%より低い理由
この店の平均は2.79%でした。理由は、カードの手数料が2.48%になる「決済手数料ディスカウントプログラム」です。Visa・Mastercard・JCB・American Express・Diners Club・Discoverのカードが対象で、ブランドごとに審査があり、主に次の条件があります(Airペイ公式, 2026)。
- 中小企業者の定義に当たること(サービス業なら従業員100人以下、または資本金5千万円以下など)。Mastercardは、上場会社やその関係会社でないことなどが条件
- カードの年間の決済額が一定以下であること(Visaは2,000万円以下、MastercardとJCBなど4ブランドの合計はそれぞれ1,000万円以下。ほかの端末の分も合算)
- カードが使えることを示す店頭の掲示を出すこと
- ホテル・タクシー・不動産など、対象外の業種でないこと
この店の明細を、カード2.48%、それ以外3.24%として計算すると、手数料は約54,900円になり、実際の55,036円とほぼ一致します。もしディスカウントを使っていなければ、カードの分(約116万円)に3.24%がかかり、手数料は月に約8,900円、1年で約10.6万円多くなる計算です。Airペイを使っていてまだ申し込んでいないなら、管理画面の「契約情報」から申し込めます(Airペイ公式, 2026)。
カードが2.48%になっているかは、管理画面の「契約情報」で確かめられます。一度見ておきましょう。
1年でいくらかかるか
この店の1か月の手数料は約5.5万円なので、同じ調子なら1年で約66万円です。決済額のおよそ2.8%が手数料として差し引かれていることになります。メニューの値段や原価を考える時は、カードやQRコード決済の割合が増えるほど、この分が利益から引かれることも計算に入れておきましょう。
PayPayと直接契約した場合との差
この店ではPayPayの決済が月に約61万円ありました。Airペイ経由のPayPayは税込3.24%です。一方、PayPayと直接契約した場合の手数料は1.98%(税別、通常のプランの場合)で、月1,980円(税別)のプランに入ると1.60%(税別)と案内されています(PayPay公式, 2026)。
1.98%に消費税を足した約2.18%で計算すると、差は月に約6,500円、1年で約7.8万円です。ただし、直接契約すると次のような違いもあります。
- 入金:PayPayは月末締めで月1回の振込なら振込手数料が無料。Airペイは月3回または6回にまとめて入金される(PayPay公式・Airペイ公式, 2026)
- 管理:売上の管理画面や入金の確認が、Airペイと別になる
- レジでの操作:会計の時に、Airペイとは別の手順でPayPayを受けることになる
手数料の差だけを見れば直接契約が安いですが、入金の回数や会計の手間も含めて決めましょう。差額が年に数万円なら、手間を減らすためにAirペイにまとめておくのも一つの考え方です。
入金サイクルと資金繰り
この店は月3回の入金でした。入金が月3回だと、決済から入金までの日数が空きやすくなります。仕入れの支払いや給料日が入金の直前に来ると、手元のお金が足りなく感じることがあります。メガバンク3行(みずほ・三菱UFJ・三井住友)のどれかを振込口座にすると月6回になり、待つ日数が短くなります(Airペイ公式, 2026)。
振込日と振込予定額は、Airペイの管理画面の振込一覧で確かめられ、振込金額が決まるとメールでも知らされます(Airペイ公式, 2026)。
まとめ
Airペイの手数料は、カード3.24%・QRコード決済税込3.24%が基本ですが、決済手数料ディスカウントプログラムでカードが2.48%になれば、平均はぐっと下がります。月の決済約200万円の店で、手数料は月約5.5万円、1年で約66万円でした。まずは管理画面でディスカウントが適用されているかを確かめ、入金の回数が資金繰りに合っているかも見直しましょう。
最終確認日:2026年10月3日
参考にした資料
- Airペイ公式「費用・料金・手数料・端末」https://airregi.jp/payment/cost/
- Airペイ FAQ「決済手数料・振込手数料」https://faq.airpayment.jp/hc/ja/articles/218985588
- Airペイ FAQ「入金(振込)サイクルと振込金額の確認方法」https://faq.airpayment.jp/hc/ja/articles/219379377
- Airペイ公式「決済手数料ディスカウントプログラム」https://airregi.jp/payment/discountprogram/
- Airペイ FAQ「決済手数料 ディスカウント プログラムについて」https://faq.airpayment.jp/hc/ja/articles/39897820982553
- PayPay公式「費用と振込サイクル」https://paypay.ne.jp/store/cost/